───池袋、いつもの店のカウンター席でチューハイを二杯と飲んだところで僕は尿意を催した。店内最奥にあるトイレへと向かう。この店のトイレは和式だ。ドアノブのマークが青(空室)であることを確認した上で扉を開けたところ、目の前には、尻を丸出しにした女性が向こう向きに仁王立ちしていた。僕は咄嗟に「あっ、スミマセン!」と言って、ドアを閉めた。<本文より>
NEJI=鶴田啓による出版物第4弾「ネジゲノム・改」は、2024年に発行されて即完売したコンセプトブック「ネジゲノム」に大幅な加筆修正を施した、ほとんど別物の一冊。定点酒場妄想日記「笛を吹いてアルコール」を新録したほか、これまでに制作したファッションビジュアルとともにスタイリング/ディレクションの裏側を内省的に綴った「フィレオ・フィッシュの小骨」、書き下ろしの短編「ネジゲノム」などが螺旋状に絡み合いながら、独特のフォルムを形成していく。モノクロ文学とフルカラー写真ページが不規則に往来するゲノム配列の交差点を、二日酔いの涙目で突破せよ。
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【ネジゲノム・改】
2026年5月1日初版発行
196ページ(フルカラー口絵22ページ含む)
フルカラーミニポスター付き
ネジ文庫2026 Printed in JAPAN
著者: 鶴田啓
カバー写真: 元重健吾
カバーデザイン: NEJI
スタイリング/ディレクション: NEJI
モデル: KOTA